・ぐい呑

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 よく言われる話ですが、日本人ほどお酒の道具に高い価値を見出す人種はない思います。お酒を入れる小さい「ぐい呑」一つに、数十~百万といった値段が付くことは珍しくありません。

「酒好き」もそうですが、お酒を飲まない「陶芸好き」「骨董好き」の方も、ぐい呑をコレクションにされている場合は多いようです。人気作家のぐい呑、古陶磁器のぐい呑(あるいはぐい呑になる小さな器)は高く取引されますし、無名作家の作や格の低い古陶磁器でも、酒器ならある程度の値段は保証されます。酒器は、茶道具に次いで「格」が高い道具と言えるでしょう。

 ぐい呑を探す際、100円ショップの量産品でも気に入った物なら良いですが、お酒の好きな方は是非一点物で自分専用の価値あるぐい呑を探してみて下さい。デパート、陶芸店は勿論、ネットオークションや各地の古美術店、骨董市で3000~5000円もあれば飽きずに使えるお気に入りの作品が手に入るかもしれません。古陶磁器によるぐい呑は値段や真贋などやや難しいところもありますが、例えば伊万里の「のぞき(筒型の小さい食器)」などはぐい呑として十分使えますし、値段もお手頃です。

 ぐい呑として使える古陶磁器は他にもいろいろあるのですが、以前私の知り合いが「いやー、ソコソコ時代もあるし姿の良いぐい呑を買ったよ」と言って見せてくれたのは、どう見ても仏飯器(仏壇にご飯をお供えする小さい器)でした。確かに姿も良く、綺麗でソコソコ古さもあったのですが、これをぐい呑に使うかどうかは好みが分かれそうです…。ちなみに、当の本人は仏飯器という事を知らないようで、私も何も言わずにお酒のお供をしましたが、まさに知らぬが仏です(なお、古い仏飯器は、ぐい呑として流通~使用される場合もあるようです。使用して悪いと言うわけではありません)。

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