・オモチャの売買

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 骨董の世界において、オモチャは重要な取扱商品となっています。

 骨董市などでもよく見かけるようになりましたが、私は商品としてオモチャを扱いません。が、一度だけネットオークションで売ったことがあるのです。それは、自分が子供の頃から持っていた品で、あるアニメに出てくる「超合金」もどきのキャラクターグッズでした。「鉄人28号」とか「鉄腕アトム」といった物ではなく、ずっと後の世代のものです。

 当時、私はそのアニメを見てはいたのですが、既に小学校高学年くらいになっていてオモチャ自体にそれほど興味はありませんでした。では、どうしてそのオモチャを持っていたのかと言えば、父親が酔っ払って買ってきたのです(笑)。

 今はどうかわかりませんが、駅のKIOSKにオモチャがぶら下がっていたりするのを見たことがある方も多いでしょう。「子供へのお土産」ということだと思いますが、もらったのはまさにそれで厚手のビニール袋に入った簡単なものでした。まあ、お土産ですから袋から出しはしましたが、熱心に遊ぶわけでもなく、しばらくすると押入れに仕舞われ放置状態です。

 しかし、時は流れこういったオモチャにプレミアが付くようになってきました。私は物を捨てられないタチなので押入れには昔のオモチャが結構残っているのですが、試しとばかりこのオモチャをネットオークションへ出すことにしたのです。すると、しばらくて質問がきました。相手は外国の方で、海外へ発送できないかとのこと。どうしても欲しい品物だったようですし、私も以前骨董品を送った経験がありましたので「OK」という返事を出しました。

 こうして、長い間私の家の押入れで眠っていたオモチャはアメリカへと旅立っていきました。骨董品でもオモチャでも、欲しい人の手に渡るのが一番。まして興味のない私の手元にあったままなら、どんどん古くなって捨てられるだけです。

 買い手がいなければゴミとして捨てるしかなかったこのオモチャも、今頃はショーケースの中にあるのでしょう。

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コメント

昔遊んだおもちゃ、大きくなると興味がなくなって結局捨てられたおもちゃ、もしそのまま残していたら、お宝になっていたかもしれない、と思うと残念なような。

 コメント有難うございます。

 ある程度の時間が経てば、意外な物でも価値を持つことがありますよね。それと気付かず捨ててしまうことが多いのですが…。

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