・思わぬ拾い物 その1

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 例のリサイクルショップに行ってきました。

 ここしばらく、「それらしき品」は入っていないようです(ある方が珍しいのですが)。骨董品らしき物では火鉢があったものの、以前書いた通りあまり需要のない商品。3千円くらいの値を付けて売りに出されていましたが、これからの季節売れるかどうか…。

 レジに行くと、いつも通り私に値段を聞こうとオバチャンが品を取っておいていました。が、最近たくさん見かける高級食器ばかりです。さらに、高級食器と並んで多い「クリスタル物」もいくつかありました。近年、チェコは勿論、トルコ辺りで作られたガラス工芸品が数多く流通しています。高級食器と同じく、大手スーパーなどで安く売られているのです。

 この手のガラスにも高い物・安い物(売れやすい物とそうでない物)があります。例えば、マイセンやロイヤル・ドルトンといった高級陶磁メーカーもガラス製品を作っていて、近年大手スーパーで小物を売っていたりするのです。そういった品がたまにリサイクルショップへ流れてくるのですが、使い用に買わせてもらったり、やや値を高めにつけるようオバチャンに伝えておきます。しかし、大抵の場合お土産品に近いものが出てくるケースがほとんど。このお店では見たことがありませんが、リサイクルショップで西洋ガラスに関する「当り」があるとするなら、よく流通している現代のバカラやサン・ルイ製品を拾うことがありうるくらいでしょう(なお、日本の現代ガラス作家が作った品を置いてある場合はあります。私もいろいろなお店で何度か拾いました)。 

 毎度のごとく高級食器やよくわからないティーカップを見ていると、オバチャンが「○○さん、何かガラスがあるけど…」と言って箱を取り出してきました。見ると、しっかりしていそうなボール箱。正直、何度もお土産のクリスタルを見ている私は、「あー、また何とかクリスタルね」と思いました。しかし、先程書いたソコソコ価値のあるガラス製品かもしれません。「箱に名前が書いてあるけど、横文字読めないのよねぇ」というオバチャンからその品を手渡された私は、「え~、どれどれ…」。
※その2へ続きます。

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