・わかっていながら… その3

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 前回の続きです。私は購入した大皿を、当時よく利用していたネットオークションで売ることにしました。

 ネットへ出すことにしたのは、人気作家の品で高く競るのでは? という計算は勿論、実はもう一つ理由がありました。大皿の作者は、ある伝統的な焼物産地の陶芸家だったのですが、この産地の焼物はネットオークションで非常によく売れていたのです。

 骨董業界では、よく「もとだか(元高)」という言葉が使われます。つまり、地元の品はその地元が一番高く評価するということなのですが、それまで私がネットオークションに出していた品も、備前なら岡山近辺、瀬戸なら愛知近辺の方によく買っていただいていました(特に、高額商品やデキの良い物ほどこの傾向は見受けられた気がします)。そして、その傾向が強い地域と、そうでない地域の格差があるようでした。

 しかし、出品してからしばらくしても、「売れ筋商品」と期待していたこの大皿には、なかなか入札がきません。以前書いたように、私は100円スタートといった売り方をせず、ある程度開始価格を決めて売っています。今回の品はソコソコ高く付けたのですが、それでも相場から比べればかなりお買い得価格。競り上がってもおかしくないと考えていたのに、アクセスがあるばかりで肝心の入札がこないのです。

 オークション終了間際の入札を期待しましたが、結局この大皿に入札はありませんでした。オークション終了まで、「このまま競らずに、スタート価格止まりだったらちょっと残念だな…」とか「いつものように、終了間際には競るだろう」などと考えていたのですから何ともお恥ずかしい話です。意外な結果に、ガッカリするというより困惑しましたが、安易にスタート価格を下げて出し直しては信用がなくなってしまいます。 私は、相応の期間を置いてから値段を下げて再出品することにしました。
※その4に続きます

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