・東京 上野→秋葉原 その1

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 先日時間がありましたので、東京・上野にあります上野の森美術館~ダリ回顧展に行ってきました。今回は「駄コラム」として、上野~秋葉原観光(?)の模様を掲載いたします。

 私が行ったのは祝日でもない普通の木曜日。が、上野公園はかなりの賑わいです。最近、駅やショッピングセンターで平日に親子連れをよく見かける気がしますが「学校はどうしてるのかな??」などと思いつつ上野の森美術館へと向かいました。

 上野の森美術館は上野公園にある他の美術館と違い、国公立の美術館ではありません。よって、メディアとつながりが深かったりイベント色の強い展覧会が開催されます。ダリ回顧展もタレントをイメージキャラクターに使いテレビなどでCMを流していましたが、係員からして「イベントスタッフ」という感じでした。それは別に構いませんが、平日の昼にもかかわらず入場ゲートにはちょっとした行列。まあ私も招待券ですから文句は言えません(笑)。並びながら周りの人の話を聞いていると「今日は空いているねぇ」とのことだったのですが…。

 中に入ると人、人、人。ダリの絵を囲んで二重三重どころか四重五重の人だかりです。絵を見ようと立ち止まると、周りを確かめず突然後ろに下がるオバサンに足を踏んづけられまくり…。私は早々に鑑賞を諦めました。こりゃ美術品を観る雰囲気じゃありません。映画や音楽・書物などでもそうでしょうが、美術鑑賞には集中力が必要です。順路をたどり、逃げるように2階へ。こちらは少し空いていて、人のいない作品の前でやっと鑑賞となりました。こうして、間近で見られる絵だけ何点か見た後、とっとと撤退。それにしても、日本人の美術好き、というよりイベント好きを改めて実感しました。もっとも、人の流れもある意味「作られたもの」ではあるのですが…。

 新聞紙上で「グッズも好評」とあったので、冗談交じりに「こりゃ、ダリ饅頭でも売ってるかな??」と売り場を覗くと、こちらも人だかり。そして驚いたのは、本当にダリ饅頭…というタイトルではありませんが、それらしき「ダリ展 スペシャルパッケージ」のお菓子があったことです。ただ、個人的にこの感覚は嫌いではありません。何かがあるとすぐ「饅頭」「お菓子」にしてしまう日本人の感覚は、ちょっと微笑ましいというか私は好きです。そう言えばすぐ近くに西郷さんの銅像がありますが、お土産で思い浮かぶのが昔ながらの「ペナント」。饅頭はともかく、西郷さんの像の横にダリの顔なりデザインがあり、「根性」「友情」などと入ったペナントを売っていたら私は買っていたでしょう。

 売り場では図録を買いました。263Pにわたるこの図録はなかなか優秀で、美術好きなら買われて損はないと思います。ダリの図録は人気があるので、数年後神田の古書店では定価より高い価格が付けられるかもしれません。

 予想以上の早さで美術館を後にした私は、この後どうしようか迷いました。
※その2に続きます。

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