・競りの妙 ネットと会場 その1

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 3年くらい前の話でしょうか? ある陶芸家の「ぐい呑」をネットオークションに出品しました。今ではあまり利用していないのですが、当時は買いやすい価格の陶器やちょっとした骨董品をよく出していたのです。

 私がネットオークションに美術・骨董品を出す際は、「数千、数万円程度の比較的安い品」「わかりやすい品」という2つの条件を重視していました。美術品や骨董品というと「真贋」という問題もありますが、いくら上手く写真を撮って詳しく文章で説明しても「色が違う」「思っていたものとサイズが違う」「雰囲気がどうも…」ということがあるのです。クレームを付けられた経験はほとんどありませんが、そもそも美術品というのは「趣味のもの」。品のイメージが違うとなれば、購入者側も落胆するでしょう。実物を見られない以上、ともかく「買いやすい品」「わかりやすい品」を出すようにしていました。

 話を戻し、その日も私はネットオークションに出品するべく準備していました。が、ちょっとお金がなかったこともあって、ついでに少しだけ高めの陶器を出そうと思ったのです。先程ネットオークションの短所を書きましたが、長所は何と言っても日本全国のユーザーに見てもらえること。それに決済が比較的早いことです。一般の美術系オークションハウスに出す場合、オークションの1ヶ月以上前に品物を預け、終了後1~2週間経ってようやくお金が振り込まれます。ネットオークションと違い、現金化するまで2ヶ月前後は待たなければなりません。

 さて、私がネットオークションに出したちょっとだけ高めの品。何点かありましたが、その中の1つに「ぐい呑」がありました。スタート価格は10万円。上を見ればキリがありませんが、陶芸家のぐい呑としてはマズマズの価格の品と言って良いでしょう。
 
 ただ、この「ぐい呑」。美術商の私が買った価格も10万円。つまり、業者価格で10万円の品だったのです。
※その2に続きます

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