・今秋のオークションに注目

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 そろそろ年末の美術オークションシーズン。しかし、この状況の中でどのような売行きを見せるのか? 注目されるところでしょう。

 中でも注目されるのは、現代美術のオークション。美術品の中でも特にコンテンポラリー・アートには投機性があり、景気によって売れ行きが左右されます。今月からいくつか注目の現代美術のオークションが続きますが、落札価格・落札率は要チェックでしょう。
 
 以前は国内のオークションであまり扱われていなかった現代美術。ところが、かつて取り扱っていなかったオークション会社も、こぞって扱うようになりました。私のような末端美術商の所にまで、オークション会社の現代美術担当者から「何か出してくれませんか?」「手数料安くします」など連絡がくる始末。で、ついでに在庫となっているマトモな陶器(骨董系)を出そうとすると「すみません、手数料を下げられるのは現代美術品のみなんです…」と断られたことも(笑)。ともかく、現代美術品はそれだけ売れる~争奪戦状態だったのでしょう。

 また、知り合い出であるオークション会社の役員が、私にこう漏らしたこともありました。「いま、普通の絵画や陶器だけでは、やっていけない…」。手数料から利益を得るオークション会社は、基本的に売上高が命です。取り扱っている美術品の相場が下がる、あるいは売れなくなってしまっては経営が成り立ちません。ここ数年来の日本画・洋画、あるいは陶器の値動きを見れば、唯一好調だった現代美術に飛びつくのも商売として当然だったのでしょう。

 ただ、「まだある程度の高値をキープしている」という現代美術品がある反面、全体的な売上高や落札率は下落傾向にあるようです。考えてみれば数年前がバブル状態だったということなのですが、アジア各国が好況だった当時と比べ、今は世界各国を不況の波が襲っています。今まで現代美術品を買い支えてきたコレクターなり美術商が、今回どれだけ買い支えられるか? 注目されるところでしょう。

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コメント

「古い物は皆美しい」という妄想を持っている私みたいな骨董マニアは「現代・・・・」となると敬遠しがちでしたが、中国系の価格の高騰にはびっくりしました。しかしこれからは経済情勢に合わせて、浮き沈みが激しくなるのでしょうかね。現代かどうかは疑問ですが、親水みたいな日本の近代作家はオークションでも余り値崩れはしていないようですが、とにかく美術品という括りは難しいですね。
最後に一句 「夜あけて寒露のこりたり」、 「もやの中の稲穂の臭い嗅ぎ分ける」

 コメント有難うございます。現代美術品は特に投機性が強いので、おっしゃるとおり浮き沈みは激しいでしょうね。まさに、これからのオークションに注目です。

 14日に『裏』の招待メールを送りましたが、届いておりますでしょうか? 「送信済み」には残っているものの、誰もこないので不安になっています(爆)。もう一度送ってみるか…(先程、別アドレスで再送)。

 なお、今回応募された方は皆さん条件をクリアしておりますので、こちらを見て「申し込んだのに届いていない」という方がいましたら、本コメント欄よりご連絡下さい(コメントは公開しません)。普段使っていないアドレスだと、設定ミス等で届いていなかったというケースもよくあるんですよね…。実は、前回のときもそうだったんですが(汗)。なお、フリーメールの場合は、念のため迷惑メールフォルダも確認しみて下さい。

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