・曲がり角を向かえた現代美術品売買

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 先日、私のサイトにあるキーワード検索から来た方がいました。そのキーワードとは「現代美術品 下落」です。

「現代美術品 投資」「コンテンポラリーアート バブル」。こういったキーワードでこのサイトに来る方がいるのは、以前の記事に書いた通り。ただ、ここにきてネガティブなキーワードでも検索されはじめました。

 前回の記事で「今秋のオークションに注目」という記事を書きましたが、先日東京で開催された某コンテンポラリーオークションの結果を見てみると、何と落札率53.6%。オークションハウスでの競りとしては、驚くほど低い落札率です(ちなみに第1回ということもありましたが、2007年7月の落札率は96.6%でした。※詳細は「裏美術売買」にアップしております)。また、落札された品も、予想落札価格を大幅に下回ったものが多く見受けらたようです。

 もっとも、この状況下で現代美術品のみ上がり続ける方が不自然。投資の対象となっている分、むしろ必然の動きではあるのでしょう。
 
 このサイトで何度か触れている通り、現代美術品には投機性があり世界的に高騰を続けていました。が、しばらく前からピークを越えた感があり、しかもこの不景気で状況はさらに悪くなっているようです。また先程のオークショで言えば、オーダーの多くが海外からだったため、円高が売上不振の大きな原因になっているかもしれません。

 ちょっと話は変わり、美術商(単なる古物商?)の中には若手作家の作品を画廊で買って右から左へオークション出品するという人もいます。私は、こういったやり方が作家にも美術業界にも良い影響を及ぼさないと思っているのですが、今後こういった「商売方法」も通じにくくなってくるでしょう。実際、海外のオークションを中心に「発表後すぐの作品は扱わない」というルール作りが進められているようです。

 玉石混合、何でも高騰の感があったここ数年の現代美術界。確かに、「何があるかわからない」ところに面白味のあるジャンルではあります。が、「マネー」が絡まなくなった時、どういった影響が出るのか? 興味を持って見守りたいと思います。

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