・安過ぎて手が出ない

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 先日、一般参加型の某美術オークションに参加しました。

 会場は大きい場所でもなく、ちょっと前までは立ち見になることも珍しくなかったのですが、今回は開始後しばらく経ってからでも余裕をもって座れる状態。そう、美術品を買おうと言うお客さんがいないのです。

 お客さんがいなければ売れないのはわかりやすい話。その日のオークションは、もうメチャクチャでした。品によっては、成り行き(いくらでもよい)でも売れないのです。

 もっとも、成り行き品と言っても多くが1万円から始められましたが、品そのものは数万、あるいは10万円程度しそうな物なのです。それでも落札されない、あるいは1-2万程度で落札された品が結構ありました。私も買う予定ではなかった品をいくつか買いましたが、本当は激安価格でもっともっと仕入れたかったところ。ではなぜ買わなかったのか?

 1つに、安いとは言ってもバンバン買えばお金が掛かるというのはあります。以前なら「買ってすぐに売れる」という品も、このご時世でどうかはわかりません。何しろ、現実的に目の前で売れていないのです。

 しかし、これは大した理由ではありません。もう1つ、自分の気の弱さというのでしょうか? 「安過ぎて手が出ない」というのがあるのです。相場に届かないことで品物が贋作かどうか心配しているのではなく、「あれ、この品をこの価格で買ってよいのかな?」「この作品は、こんな値段じゃないよな?」という躊躇があるというのか…。勿論、安く買えればそれに越したことはないのですが、自分の頭にある相場と目の前で繰り広げられている値段が合わない場合、意外と手が上がらなかったりします。

 まあ、優柔不断な私だけの話かもしれませんが、会場全体に散漫な雰囲気があったのは事実。オークション会社の社員もだらけた感じで、競りとしての緊張感がありませんでした(開催回数が多くなってきたせいか、最近こういうオークションを多く見かけます)。体裁を整えて心地良い緊張感を作る、(下見も含め)会場の雰囲気作りをする…。オークション会社には、こういった仕事も求められているのではないかと思います。

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コメント

世の中全体が余裕がなくなっているのでしょうか? 舵取りがむずかしくなりますね。

私の利用しているネットオークションでは目を引くものが少なくなり、、12月だからでしょうか。 いいものが出れば買おうという人は不況に関係なく確実にいると思いますが。。

 そうですね。本来、良い物、珍しい物には常に買い手がいるのですが…。

 ただ、売り手の立場で言うと、売るに売れないというのはあると思います。オークション等に出して競った結果希望に届くこともあるのでしょうが、ちょっと怖いですし。

 先日も、海外の大手オークションで出品取消となった高額作品がありましたが、「この時期に売っても…」という躊躇は売り手側に間違いなくあるんじゃないかと思います。目に留まる品が少なくなるのも当然かもしれませんね。

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