・骨董と日用品 その2

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 普段使いの食器に、お気に入りの美術・骨董品を使う。愛好家にとって大きな楽しみの1つですが…。

 実際は、ン十・ン百万円の品を普段使いするとなると躊躇もありますし、そもそもそういった品は既に「鑑賞陶器」に属しているのかもしれません。茶道具などの場合はまた別の話になりますが、普段使いの品として高額品を取り揃えるのも現実的ではないでしょう。

 しかし、良い品・気に入った品というのは価格ではありません。売値が数百円、数千円程度でも良品はたくさん存在しています。では、どうやって探せばよいのでしょうか?

 まず、古物(2次流通品)ではなく新品で普段使いの良い器を揃えたい場合、最初にチェックしたいのは「民芸系」の窯による作品です。たくさんありますが、益子や笠間、瀬戸、九州の小石原・小鹿田や小代、沖縄の壷屋など。これらの焼物は少し渋い作風のものもありますが、味わい深くて長く使える良品が安く売り出されています。

 旅行がてら直接窯元に行ければ楽しいでしょうが、そうでなくても今やネット通販で買える場合も多いですし、身近で「陶器市」のようなイベントが行われている場合もあります。

 骨董市ばかり行っていると、たまにデパート催事でやっている「新物の陶器市」が新鮮に見えたりするものです。時代ある品はありませんが、「いいね」と思える器が見つかることも少なくありません。100円ショップで良い器を探すとなると最初から選択の余地がほとんどなくなってしまいますが、小規模でも陶器市などで器を探せば心に引っ掛かる品・普段使いにしたい品がいくつかは見つかることでしょう。

 100円ショップやホームセンターで「選択の余地なく買う」のではなく、新物でも選択の余地がありそうなところから買う。わざわざ書くまでもないことでしょうが、とにかく気に入ったものを選んで買うのが最初の一歩です。

 さて、普段使いの品を「古物」で買う場合ですが…。

※その3に続きます。

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