・わかっていながら… その1

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 普段いろいろ書いている割に恥ずかしいのですが、今回は私のちょっとした失敗話です…。

 以前、ある所で品物を買い入れる機会に恵まれました。と言っても、私1人ではなく古美術商数人で買い入れるという形です。売り先へ向かうと、品物はソコソコ粒揃いだったものの大量にあるというわけでもありません。まあ、全員で確認しつつ公平に買い入れるには、ちょうど良い量といった程度だったでしょうか? ただ、全て1点物で価値も異なるだけに、誰がどの品を買うかが問題となってきます。儲かる品だけ独り占めというわけにもいきません…。

 しかし、今回の買い入れは話の経緯から数人での直接買い入れとなっただけで、その場にいた古美術商は全員顔見知りでした。売り手は現金決済希望だったのですが、最初に話をもらった業者1人で全てを買うには金額が大きく、懇意にしている何人かに声を掛けた~私も誘ってくれたのです。こういう機会は珍しく、儲かる品なら何とかして独占するのが普通。が、売り手が換金を急いでいたため、話をもらった方も止むを得ず売買の成立を優先させたのでしょう。時間をかけては、他の古美術商に話が流れる可能性も出てきます。というわけで、知り合い同士だけに話し合いも簡単。話をくれた業者を1番とし、各業者が順番に品を買うことでまとまりました。
 
 一順目。私は、そこにあった商品の中で最初に目に留まった物~第一印象で気に入った品を買いました。今回売られた品の中ではやや高めでしたが、ともかくバッと見で欲しかったのです。実際はもっと格の高い物、金銭的価値の高い商品もあるにはありましたが、予算もありますしこれが精一杯。それでも、私が買える品としてはなかなかの良品だったと思います。

 その場にいた古美術商の中では、私が最年少(最貧乏?)でした。単に若い人がいなかったというだけではありますが、さすがにベテラン業者は価値の高い物から買っていきます。人によって得意な品があるとは言え、大体予想通りの品が予想通りの順番で消えていきました。  

 元々大量に品があったわけでもなく、各々3点ばかり買ったところで「名品」「欲しい」と思える品も残りはわずか。しかし、商売となればまだ買いたい品がいくつか見当たります。その中に、ある人気作家の陶芸作品が混ざっていました。相手が付けた値段も安めですし、ともかく確実に儲かりそう。私は自分の買う番がくるまで、その品が残っているよう念じてたのです。
※その2に続きます

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