・市場・交換会2

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 短期間お休みしていましたが、投稿を再開いたします。

 ここのところものすごい勢いで記事をご覧の方がいらっしゃいますが、是非とも一言コメントお寄せ下さいね。

 さて、お休み期間中も実はサイトに手を入れていたのですが、前回の記事でお知らせした通り「業者→美術商、市場→交換会」と表記の変更をいたしました。このせいもあって、古美術ファンの検索に引っ掛かり始めたのでしょう。特に「交換会」と検索されるケースが多いのに驚いています。美術商が交換会の情報を探しているのか、あるいは骨董ファンの方が探しているのかわかりませんが、一般の方が検索していると考え簡単な記事を書こうと思います。
 
 まず、会に興味を持たれるのはよくわかります。骨董なり絵画なり、美術品愛好家の方なら「どのくらいの価格で取引されているのか?」「どういった品が出ているのか?」ということが気になることでしょう。私は美術商相手の売買をメインとしておりますので一般の方と取引することはあまりないのですが、それでも「交換会を見学したい」「市場に連れて行って欲しい」と言われたことがあります。が、正直に言わせていただくなら(私から言えばということですが)、これは最も迷惑な申し出の一つ。過度の値切りと同じか、それ以上に困ることです。

 もっとも、当サイトをご覧のご諸兄にこう言ってくるような方はいないでしょう。書くまでもなくこの申し出は「私の仕事とは無関係だが、ちょっと見てみたいのであなたの職場に連れて行って欲しい」、あるいは「興味があるから、あなたの会社の会議に出席させて下さい」と言っているのと全く同じことです。

 勿論、道義を弁えている人、あるいは常識的な判断ができる人はこんな要求などしてきませんが、どうも「美術・骨董」の仕事をしていると無茶な要求をされる方もたまにいて困ります。私も以前、「交換会に連れて行って欲しい」と言ってきた方がいまして何度かお願いされたのですが、その方とは以降のお付き合いを遠慮することにしました。美術商による交換会は「職場」なのです。※なお、一般の方が参加できるような形にした交換会もあります。ただし、当サイトでは個別のご紹介をできませんのでご了承下さい。

 その上で、参加されたいなら古物許可を取得し古美術商になってしまうのが一番手っ取り早いでしょう。交換会といっても、現金会なら飛び込みで売買することができます。ただ、一般参加型オークションやネットオークションで莫大な数の美術・骨董品が(しかも格安で)流通している中、かつての閉鎖性は崩れています。会には会の良さもありますが、実を言えば私もここのところほとんど交換会に行っていないのです(ネットで売買しているわけではありません)。

 なお、個人的に最もオススメなのは一般参加型のオークションへ行くことです。正直、これで十分。オークション会場へ行き、席に座ったら周りを見渡して下さい。座っている人の何割かは美術商。ほとんど会と同じです。私もその中にいるかもしれません。

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コメント

はじめて来られた方が、記事を読んでいるんでしょうね。
興味のある人には、たまらない内容ですからね。

そういえば、交換会といえば、私は以前オートバイ関連の趣味を持っていたのですが。
オートバイや車などのフリーマーケットの事を、「部品交換会」とか「交換会」などと呼んでいます。


 コメント有難うございます。

 内容はともかく、(文章量を)ちょっと書きすぎたかなとも思っています。今後、『美術売買』ではアッサリとした記事を、tokusa様もお越しの『裏美術売買』ではコッテリ、濃厚な記事を提供しようかとも考えています。

 バイク部品の「交換会」は始めて聞きました。骨董のみならず、どのジャンルでも使われている言葉なのかもしれません。

私の場合は和歌山在住ですので、東京のアートオークションには参加しにくいです。関西で参加できるようなオークションをご存知ないでしょうか。

 例えば関西のオークションをお調べになりたいなら、ヤフー等の検索エンジンで「関西 オークション 会場」とか「関西 美術 オークション」と打てばいくつか見つかりますよ。大変僭越というか失礼な話となりますが、まずご自分で時間を掛け、徹底的に調べられましたでしょうか?

 いろいろ情報やアドバイスをお求めのようで私も少しばかり困惑しておりますが、ご自分の力で情報をリサーチする習慣をつけておかれると良いですよ。ちょうど次の記事でも書こうと思っていたのですが、美術商というのはある意味「情報の仕事」です。美術商、コレクターを問わず情報を自ら調べて探し出し、それを自分のものにできれば、美術品の売買にも活かせるでしょう。

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