・情報の価値 その1

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 古美術品と違い、ポスターなり版画というのは新たに作品が制作・発表されるものであり、発売時点で価格も内容も全く同じの品が数十~数百部あります。エディション入りで番号は違ったとしても、作品自体はほぼ同じ。そして美術商、コレクター問わずそれを買うことができます(新作陶器にも、そういった側面はありますが…)。

 先日、某アート系ショップで「ある現代美術系の商品」が発売になりました。価格は×万円。多分この品、買ってしばらく置いておけば黙っていても数万程度のプレミアを生むことでしょう。いや、簡単に倍程度にはなるかもしれません。購入する人の中にはコレクション目的の方もいれば、転売目的の方もいると思います。

 この作品。大々的に宣伝していたわけでもなく値段ソコソコもするため「まあ、売り切れまではしばらくかかるだろう」と考えていました。ところが、少ない部数だったとは言え発売後1週間チョイくらいで売切れてしまったのです。

 発売から1週間チョイというと「なんだ、結構売れ残ってたじゃないか」と思われるかもしれません。そう、美術商だろうがコレクターだろうが、知っていれば誰でも買えたのです。もし、この品の発売がアートコレクターに向けたメディアである程度紹介されていたら、もっと早く無くなっていたことでしょう。全く知られてないわけではなかったものの個人発売に近い感じだったため、ある意味「ヒッソリ」と売られていたのです。

 こういった現代美術品は、新品として誰でも買えるにも係わらず「気付いたときには売り切れている」「火が着いた頃には無くなっている」というパターンがほとんど。そして、作品の存在が広く知れ渡った頃には相応のプレミアがついてしまっています。この手の品の発売が大々的に知られていれば、「争奪戦」になる場合すらあるのです。

 ただ、私は発売のかなり前からこの情報を知っていました。
※その2に続きます

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