・情報の価値 その2

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 いくつかの記事で書いていますが、美術商というのはある意味「情報の商売」ということもできます。

 つまり、「売買に関する生の情報」を相手から得て(あるいは相手に与えて)商売をしているということ。情報と言ってもいろいろと種類はありますが、例えば「××さんが、北大路魯山人の鉢を探している」と聞けば、それを元に商売することもできますし、もう一つ「確か△△さんの手元に、魯山人の鉢がある」という情報を持っていれば、仲介するだけでお金になります。端的に表現すれば、情報というのは「=お金」と言うこともできるのです。

 私が前回の記事で書いた現代美術品の発売を知ったのは、発売よりもずいぶんと前のことでした。懇意にしている美術商から聞いていたのですが、なぜこの人が情報を持っていたのかと言えば、作品の制作・販売に少しだけ関わっていたらしいのです。しかし、多くの美術商や美術関係者と付き合いのあるこの人が情報を流したのは、私を含めた2~3人だけということでした。なぜか?

 私がこの美術商と積極的に取引し、偉そうに言わせていただければ「利益を落としていた」からです(勿論、私が利益を受ける機会も多いですが)。この美術商がわざわざ貴重な情報をくれたのは、こういった信頼関係があったからこそでしょう。部数の少ないこの品の情報が漏れては、買いに行く人が増えて「即売り切れ」にもなりかねません。ともかく、情報を得た私は難なく商品を手に入れることができたのでした。

 ちなみにこの品の販売は、ネットでも告知されていました。常に網を張り、情報を自分で探し出す努力をしていた人は誰に教えられなくとも知ることができたのです。これは「良品を買えるチャンス」を得たと同時に、「良い品」あるいは「儲かる品の情報」を握ったということ。先程も書いた通り、情報というのは「=お金」という場合があります。それが興味のない品の情報でも、活用次第では十分価値を持つことになるのです。
※その3に続きます。

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