・競りの妙 ネットと会場 その4

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 ネットオークションで不落札だったぐい呑。再出品するのは簡単ですが…。

 前回の最後、「ネットオークションの売り方」と書きましたが、何度か再出品すれば、あるいはいろいろ「売る努力」をすれば、最低落札価格程度で売ることはできたかもしれません。しかし、私はこのぐい呑を再出品しませんでした。確実に売れると思っていたのが不落札で拍子抜けしたことに加え、物自体なかなかの良品。出品を繰り返し、晒し続けるのもどうかと思ったのです。

 ネットオークションに限らず、骨董ショーなどの催事でしばらく人目に触れる機会があった美術品を、私はちょっとの期間休ませることにしています。※以前掲載しました「美術品の鮮度」という記事をご覧下さい。

 特に、ネットオークションは一般・古美術商問わず見ている方が多いので、すぐ別の場所に出すと「あっ、この前出てたやつだな」と思われてしまいます。これは「目敏い人がいる」ということではなく、興味を持って見ている人や仕事で扱っている人は、その対象物なり値段を無意識のうちに覚えているということ。全員が全員ネットを見ているわけではないでしょうし、現実的に不落札を知っている人は少ないのでしょうが、広いようでいて狭いこの世界のことです。わずかでも「この前ネットに出てたな」「確か10万でも売れなかった品だな」と思われるのはマイナスでしょう。

 それからしばらく時間をおいて、私はこのぐい呑をあるオークション会社へ出品することにしました。美術・骨董品を扱う、某一般参加型オークションです。「わかりやすい品」「買いやすい品」はネットに出すとして、実物を手にとって見られるオークションハウスには比較的高めの品を出すのですが、このぐい呑は陶芸家の作品としてまずまず上位にありますし、大手オークション会社に単品で出しても問題ない品でした。

 ネットで売れなかったとは言え、相変わらず「10万円以上の価値は十分ある」と確信していたこのぐい呑。いよいよオークション会場で競りに掛けられることとなりました。そして、このオークションにおける落札結果が、それからの私の仕事に大きなヒントを与えてくれるのです。

※この話の「その5」以降は、『裏美術売買』に掲載します。また、同サイトのカテゴリー「期間限定!」で、このぐい呑の作者と、作品にまつわる別のエピソードを紹介する予定です。

※「競りの妙 ネットと会場  その5、6」「競りの妙 ネットと会場 特別記事 その1~3」を、『裏美術売買』にアップしました。

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