・一山の古額 その2

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 交換会の帰り際、私は額に入った水彩画を買わされることになりました。価格はというと…。

 私が買わされた絵。1枚1000円です。有名でないながらも、一応は(昔の)美術年鑑に名前が載った画家の肉筆作品が入って、古いですがちゃんと額装されて、それで1枚1000円。

 もし美術品に興味のない人が見たら、驚くような値段かもしれません。美術年鑑の評価云々・作品としての価値がどうこうと言うより、作品それ自体が「1000円で売買されたもの」には見えないと思うのです。

 それでも、このホームページをご覧になっている方や、ネットオークションを利用している方ならこの値段に驚かないことでしょう。勿論、流通する全ての美術品がこういった値段で取引されているわけではありませんが、末端にある数多くの美術品はこの程度の価格で売買されているのです。「美術作品としての価値」が、必ずしも「金銭的価値」を伴わないという例を1000円の絵はわかりやすく示しているのかもしれません。飽和状態になっているネットオークションを見ても、それがよくわかると思います。

 話は変わり、先日某美術商のお店で「交換会で買った」という「額の山」を見ました。中身は全部入っていますが、よくわからない作家の絵や版画ばかりで売り物になりません。ただ、額は古いながらも何とか転用できそうで、主人も額を目当てに山を買ったとの話でした。中身(作品)は捨てるの取っておくのかわかりませんが、冷たい言い方をすれば「調べれば名前くらいわかる」という画家の作品は、それに付けられた大して高くもない(しかし利用することはできる)中古額の金銭的価値すら持ち得ないことがあるのです。

 買った額の山についていろいろ話をしているうち、当初の目的通り「額の中身を取り替える」ということになり、私も手伝うことになりました。しかし、ある額を開けたところ、中から絵だけではなく「ちょっとだけ面白い物」が見つかったのです。

※その3に続きます(大した話でもないので、今回は最後までこちらに掲載しましょう 笑)。

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