・陶器のニオイ

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 陶器や骨董品のニオイを嗅ぐ…、と書くと変に思われるかもしれませんが、私はよくニオイを確認しますし、古物としての陶器を買う際の重要なチェックポイントであると考えています。

 極端に汚れている物~油を入れる容器の古い油などは落とすのが大変ですが、普通に食器として使われる陶器については、軽い汚れ・ニオイなら落ちるので気にしなくても良いでしょう。問題は陶器の内部に発生する「カビ」なのです。私も、古物として買った作家物(現代陶芸家による作品)の箱を開けた瞬間、漂ってくるニオイに「しまった」ということが何度かありました。上手く表現できませんが、苦いような、漢方薬のような、セロリの腐ったような(?)ニオイです。 

 陶器のカビは、見た目でわからない場合も多く厄介。見た目でわかる場合の特徴として…(全てがそうとは限りませんが)
 1、全体・もしくは一部が、ムラになったように茶色や灰色に染みている(釉薬のかかっていない底~高台部分に出る事も多い)
 2、貫入(焼成の際にできた釉薬のヒビ)に沿って、薄く茶色い染みが入っている 
 3、箱・包紙・布に茶色い染みが付いている。または臭う。 
 また、調べる手段として少し濡らせてから新聞紙に置く、あるいはお湯につけてみて茶色い汁のようなものが染み出してきたらカビの疑いがあります。

 萩焼など土目の粗い陶器に多く発生しますが、私が購入した物では、薩摩や美濃、比較的大丈だと思っていた京焼もカビにやれていたことがありました。磁器系や目の細かい&堅い焼物では、内部のカビは比較的発生しづらいように思われます。

 見た目でわからなくともニオイの方でわかるケースが多いですが、箱に入っている物ほどカビているケースは多いです。恐らく、使用したあと十分に乾燥させないで箱にしまったのが原因でしょう。こういった場合、作品もそうですが箱の方にかなりニオイがついている場合がありますので、買おうとする品にカビの疑いがある場合、箱を確認させてもらう~それとなくニオイを確認してみると良いでしょう。杉など香りの強い木材もありますが、不快なニオイがするようなら要注意です。

 なお、いったん発生したカビを取り除くのは困難です。私もいろいろやってみましたが、なかなか上手く行きません。一番効果的だったのは陶器を鍋に入れて煮る~カビが染み出すというやり方でしたが、完全に取り除く事はできませんでした。

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