・2016 ネットオークション雑感 その3

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 久しぶりに見たネットオークション画面。私は、出品物を詳しく見てみることにしました。

 オークション画面を見ていると、メインの品物以外に「オススメの品」みたいな感じで他の出品物が表示されるのですが、ちょうどそこに北大路魯山人の作品が出ていました。その作品を見るでもなく、何となく検索欄に「魯山人」と打ってみたのです。

 魯山人の作品は数が多いですし、私も扱う機会は少なくありません。が、私がネットオークションを始めた当時も、そしてこの記事で書いている最近でも、ネットオークションで見る魯山人は「一体どこのロサンジンなんだ?」というモノで溢れかえっています。そういった品物に入札されているケースも見受けられますが、入札した人は真贋がわかった上で入札しているのか、イチかバチかで入札しているのか…。いつも何とも言えない気分になってしまいます。

 魯山人の贋物については、ずいぶん以前に裏美術売買(休止中)というページで長編を書いたことがあるのですが、もし皆さんが調べるならネットの情報だけでなく魯山人について詳しく書かれた書籍を読むなり、あるいは魯山人作品で信頼できる美術商と話すなり、展覧会があれば現物をジックリ見るなどして勉強していただくのがよいと思います。私が改めてここで書くつもりはないのですが、何年にもわたって次から次へと出続け落札され続けている「どこかのロサンジン」には暗澹たる気分にさせられます…。

 ところが「魯山人」の検索結果で、写真で見ても「どこかのロサンジン」ではなく「北大路魯山人」であるであろう作品があったのです。いや、ネットオークションに出品されている魯山人の全てが「どこかのロサンジン」と言ってるわけではないんですよ。「魯山人」と検索しているのですから北大路魯山人の作品なり関連作品が出てくるのが普通と言えば普通なんです。

 私は、早速画像リンクから出品ページを見に行きました。画像を見る限りやはり北大路魯山人の作品ではあったのですが、それよりもあることにビックリしてしまいました。それを出品していたのが、大手の古美術商だったことです。私も交換会などでご一緒する機会はあったのですが、今ではこのくらいの美術商もネットオークションに参加しているんだな…と、自分が参加していなかった期間の長さを思い知らされた感じがしました。

 そして「そりゃ、この美術商が出しているなら本物だよ…」という安心感というか、逆に言えば拍子抜けした気持ちも湧いてきました。基本を言えば、どんな場合でもモノを見て、自分の眼で判断するのが一番ではあるんですよ(だからネットオークションは怖いのですが…)。しかし、売買の世界では「人を見て買う」「この人(店)から買う」ということもあります。「この人なら間違いない」「このお店は少し高いけどここで買う」みたいなことが、皆さんの中にもあるのではないでしょうか? まして、美術・骨董の売買なら尚更でしょう。私にとっては出品物の画像内容もそうですが、出品者の情報を見た時点で疑いようのない品になっていたのです。

 私はその作品がいくらで落札されるか、買える値段であれば入札してみようかと追うことにしたのです。

※その4に続きます。

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