・2016 ネットオークション雑感 その4

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 ネットオークションに出ていた本物の魯山人。私は、その作品を追うことにしました。

 詳しく書いてしまうと出品者・落札者に迷惑が掛かるかもしれないのでボカして書きますが、その魯山人作品はある食器でした。食器と言っても魯山人の作品は人気があるため、「この1枚だけあってもなぁ」という普通の小皿でもソコソコの値段で売買されることがあります。ただ、今回出品されていたのは(大きな作品というわけではありませんが)、それ1点で飾っても使っても十分という存在感とデキの良さを持っていました。

 難点は、小さな傷があって金直しが入っていたことと、箱がなかったことです。作家物で「傷あり・箱なし」というのは致命的。もしこれが人間国宝の作であっても、古美術商間の取引で「値段がつかない」というケースはよくあります。作家物であれば作家本人の書付がある共箱か、あるいは親族や弟子、関係者などの書付がある極箱(識箱)が備わっているのが当然ですし、古陶磁器と違って近・現代陶芸のキズは極端に嫌われてしまうのです。

 しかし、魯山人の作品は使われる前提で大量に作られた食器や雑器も多く、その1つ1つに箱があったわけではありません。また、実際に使われていたのでキズがあるケースも多いのです。近代の作家物の中で「傷あり・箱なし」でもある程度の値段がつく例外的な作家の1人と言えるでしょう。

 話を戻し、ネットオークションに出ていた「少し傷あり・箱なし」の魯山人作品は、それでも十分魅力的な作品に見えました。「飾って良し、使って良し…」。私は、毎日入札価格をチェックしながら、オークションの終了日を待つことにしたのです。

※その5に続きます。

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