・2016 ネットオークション雑感 その5

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 その魯山人作品は、終了時間の少し前まで「お買い得価格」でした。商売ではなく、何となく手元に置きたいと思い入札を考えたのですが…。

 ただ、ネットオークションというのは、大抵の場合において終了時間直前が勝負になります。終了の数分前まで数千円~2、3万くらいでも、価値のあるものなら「そこから競りが始まる」パターンがほとんどです。

 さて、今回の話で書いている傷あり・箱無の魯山人。最終的な落札価格を覚えていないのですが、確か25万円以上は行っていたでしょうか(もう少ししたかもしれません)? ともかく「手元に置くから買おうかな…」という値段ではないところまで競り上がっていました。もっとも、それくらいの価値はある品でもあったのですが。

 この落札価格を見て「傷あり・箱無」という近・現代陶芸品にとって致命的なマイナスポイントがあっても、やはり魅力的な作品はそれなりの価格がするもの、そして見ている人は見ているんだな…ということを改めて感じました。

 一方、オークションに多数出回っている「どこかのロサンジン」。たまに見ると、ロサンジン共箱の抹茶椀が2万円だか3万円だかで落札されているようですが(くわしく追っていないのでよくわかりませんが)、私が追っていた魯山人の食器は傷あり・箱なしで25万円を超える価格。一方のロサンジンは茶碗という格上の道具で、しかも共箱付・状態良好にもかかわらず2~3万円…。この状況だけ考えても、物の良し悪しが分かろうというものです。どこかのロサンジンを落札している人は、どういう気持ちで入札しているのでしょうか? 分かっていて買ってるのか、イチかバチかで買っているのか、それともまさか北大路魯山人の作品だと思っているのか…。

 確かに、ネットオークションというのは拾い物があります。タイミングにもよりますが、業者間の取引相場より遥かに安く落札できるケースも少なくありません。大珍品や価値ある品が、驚くような値段で落とせることもあるでしょう。

 しかし、珍しい品や画像では真贋の分かりづらい品、需要が狭い品ならともかく、人気作家の品や注目の品が相場より桁違いに安く落札されるケースは少ないと考えた方が良さそうです。自分の気に入った品なら踏み込んで買ってみるのも勉強ですが、作家の名前や値段の安さだけで買うと失敗します。

 さて、競り上がった魯山人の作品を買うことはできませんでしたが、ちょうど同じ頃に出品されていたある茶碗に目が留まりました。それまで長期間ネットオークションをお休みしていた私ですが、今度はこの茶碗を追うことにしたのです。

※その6に続きます

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